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サッカーに全てを捧げた
“孤高の男”の真実を描く。
~『中澤佑二 不屈』の裏側~ 

text by

佐藤岳

佐藤岳Gaku Sato

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posted2010/09/21 06:00

サッカーに全てを捧げた“孤高の男”の真実を描く。~『中澤佑二 不屈』の裏側~<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『中澤佑二 不屈』 佐藤岳著 文藝春秋 1238円+税

『不屈』だけでしか知り得ない真実。

 成功を得るには何かしらの犠牲を払わなければならない。彼の場合、そこには私生活や人間関係が多分に含まれる。人付き合いを大切にするか、もしくは自分の目標を優先させるのか。それはそれぞれの価値観によるだろうが、中澤は完全に後者のタイプ。その孤独を彼がいかに消化してきたかは結果的に本書の重要なテーマとなった。

 そして本書のポイントと言えばもうひとつ。中澤のサッカー人生の集大成となった南アフリカW杯での出来事である。

 今回のW杯は中澤や他の代表選手にとってどのような大会だったか。当然、23人の選手がいるのだから23通りの見方があるだろうし、監督やスタッフによっても感じ方は異なるだろうが、代表チームを取材しながら自分なりに見えてきたストーリーがある。それらを世間に伝えたいと考えたとき、本書はある意味でいいきっかけとなった。

 中澤が20年のサッカー人生をどんな思いで駆け抜けてきたのか。ドイツW杯の後、日本代表から一時的に引退した彼が2度目のW杯を終えた今、何を思うのか。そして南アフリカを戦う裏側で何が起きていたのか。『不屈』だけでしか知り得ない真実があると自負している。

『中澤佑二 不屈』

文藝春秋BOOKS

『中澤佑二 不屈』

劣等生がなぜ日本代表のキャプテンにまでなったか

無名の高校生がブラジル留学を経て、ヴェルディに練習生として入団。中澤佑二のスタートはここからだった。W杯で彼は何を得たのか

<本体1,238円+税/佐藤岳>

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