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アトランタのブラジル戦を思い出せ!
メキシコ戦こそ“結果が全て”な理由。  

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2013/06/21 12:50

アトランタのブラジル戦を思い出せ!メキシコ戦こそ“結果が全て”な理由。 <Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

「PKでの得点しかないということもしっかり受け止める。またデカいことを言えるように準備していきたいと思います」と試合後に語った本田。この反省がメキシコ戦でどう反映されるのか、期待したい。

ブラジル人が今でも語り継ぐ、アトランタ五輪の敗戦。

 人々が長く語り継ぐのは、内容ではなく結果である。

 ブラジル戦を前にした現地スポーツ誌の記事に、「1996年のアトランタ五輪では日本に負けている」という記述を見つけた。28本のシュートを川口能活に止めまくられ、GKとDFの連係ミスで失点したあのゲームは、ブラジルからすれば運のない一戦だ。それでも、内容はともかく負けたという事実が、17年後のいまも取り上げられる。結果とはそういうものだ。

 イタリア戦の日本は確かに印象的な試合をしたが、5年後、10年後に日本人を見かけたブラジル人が、「2013年6月19日のイタリア戦はよかったねえ」と話しかけてくるとは思えない。当事者のイタリア人にしても、時間の経過とともに試合内容についての記憶は曖昧となるだろう。「苦しんだけど勝った」という理解に、やがては落ち着くに違いない。

 21日のメキシコ戦は、だから大事なのである。ここで不甲斐ないゲームをしたら、イタリア戦の好印象などすぐに霧散する。チームがつかんだ自信に、厚みをもたらすことも叶わない。こういう状況下の試合にこそ、お馴染みの表現を使うべきだ。

 メキシコ戦は、絶対に負けられない戦いである。

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