時代を象徴するGショックのラインナップ。

高   でもサ、発売直後は当時の薄型・軽量のトレンドに逆行していたこともあって、そんなに人気が出なかったんだよな。

奥山   Gショックの画期的なコンセプトは、世界中にセンセーションを巻き起こしたのは確かなんですが……。アイスホッケーのパック代わりにGショックを打つCMがアメリカで流れた際、「そりゃ誇大広告だろ!?」なんてバッシングされたりして……。

高   つまり、Gショックのあまりに“非常識”な高性能が、自分の首を締めてしまったと言っても過言ではないワケ。

奥山   ところが、その後のテレビ番組で本当に壊れないことが証明され、そこから一気に人気が出たとも言われています。そして1990年代に入り、当時のストリートカルチャーと結びついたこともあって、世界中で大ブレイクしたんですよ。

省電力で通信を可能にする近距離無線技術を搭載。同規格対応のスマートフォンと連携することで、スマートフォンの電話着信やメール受信を腕時計側で通知する。 GB-5600AA-1JF/1万8900円。 

高   その辺のトコロがよくわかんないんだよね。当時、あれよあれよと言う間に、Gショックが世に氾濫したのは覚えているんだけど。

奥山   ま、ファッションの最先端にいる人達が、Gショックの機能とデザインを評価したってワケですよ。その時代のカルチャーを象徴するアイテムとして一大ムーブメントが沸き起こり、さまざまなカラー＆デザインがデビュー。限定モデルはあっと言う間に完売しましたから。

高   さっき話に出た「イルカ・クジラ」モデルや、カモ柄なんかが良い例だね。

奥山   Gショックはその時代の風潮にマッチしたモデルを出しているトコロがニクいですね。例えば、イマドキはスマートフォンとの連携を可能にした「ブルートゥース搭載モデル」が注目ですね。スマフォにかかってきた電話＆メール＆SNSの着信を知らせてくれたり、iPhoneのカレンダーで設定したイベント通知日時も教えてくれるんですよ。

高   へえ～、携帯やスマフォを手放せない奥山には最適じゃん。30周年記念モデルが売り切れなら、ブルートゥース搭載の最新モデルをゲットした方が便利なんじゃないの。

強さはさらなる飛躍へ……スカイコックピット。

奥山   いや、それが……実は、コレが最新モデルなんですよ。ジャ～ン（と左手首を差し出す）。

高   おお！　道理でさっきから左手を隠してたってワケだ。これってもしかしてスカイコックピット？

耐遠心重力性能、耐振動性能を試験している様子。過酷なテストの繰り返しこそスカイコックピットの、そしてGショックのアイデンティティと言える。 

奥山   もしかしなくてもスカイコックピットの最新モデル、「GW-A1100」です。堅牢性、機能性、操作性を高次元で融合した理想のスポーツウォッチは、あくなき進化を続けるGショックの究極のカタチと言えます。なんてったって、パイロットが体験する厳しい重力加速度に耐える強化設計ですから、Gショックが誇る耐久性の頂点と言ってもいいでしょう。なにしろこのスカイコックピットは、おそらく他の時計には絶対しないような過酷な耐遠心重力テストや耐振動テストをクリアしているんです。

高   ふ～ん、でもサ、重力加速度に耐えると言ったって、奥山がジェット戦闘機に乗るワケじゃあるまいし。

奥山   わからないっスよ～、来月あたり取材でF-22ラプターの試乗インプレッションをするかもしれないじゃないっスか（笑）。ま、それはさておき、Gショックはそんなオーバースペックも魅力のひとつでしょ！

高   それにしても相変わらずエグい……じゃなかった、迫力のあるフォルムだね～。これもまたGショックならでは！　なんだよな。

奥山   4層からなる立体的な文字板を採用。また、存在感のあるインデックスは個性を強く押し出すばかりではなく、ちゃんと視認性にこだわっているんです。

高   Gショックって一見ギミック（＝まやかし）っぽいけど、そのデザインはしっかりと機能に裏打ちされているから、実はギミックじゃないんだよな。

奥山   あの～、言ってること全然わかんない（by　サンドウィッチマン）。

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