ミシュランの牙城に挑んだ2人が再び新風を巻き起こす。

　彼らが開発した新しいタイヤは、ウインターテストの段階ではデータ収集に専念し、トップタイムが伸び悩んでいたため、評価は決して高くなかった。しかし、徐々に使い方を熟知し、シーズン終盤はミシュラン勢と互角の戦いを演じた。最終的にはミシュラン勢の牙城を崩すことはできなかったが、今井と浜島らの挑戦はじつに画期的だった。

　その2人はその後、ブリヂストンを退社し、マクラーレンとフェラーリへ移籍した。そして、彼らが所属するマクラーレンとフェラーリが、今年も大きな変化を見せてきた。

　トップ2チーム以外にも、ザウバーやトロ・ロッソも変更を加えてきた。一方、レッドブル、ロータス、メルセデスAMG、そしてフォース・インディアとウイリアムズは昨年のコンセプトを踏襲した新車で'13年シーズンを戦おうとしている。

　大胆な変更がどのような結果をもたらすのか？

　注目の第1ラウンドは3月15日にメルボルンで幕が開ける。