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ACL初戦は価値あるレッスンに。
“強豪”ベガルタ仙台への第一歩。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2013/02/27 11:40
厳しいマークにあった梁勇基(右)だが、53分にはPKを落ち着いて決め、貴重な1点を奪った。
「過酷を覚悟してACLとリーグ戦に挑む!」
3月2日のJリーグ開幕戦は、昇格組のヴァンフォーレ甲府をホームに迎え撃つ。
「今日ひとつ試合をして中3日で臨めるので、コンディションはいいと思う。次もホームなので、なんとか勝てるようにしたい」
こう話すのはキャプテンの梁勇基だ。手倉森監督も3月2日に視線を定める。
「今日の悔しさをJリーグの開幕で晴らしたい。一度爆発したら、それを持続できるチームだと信じている。過酷を覚悟してACLとリーグ戦に挑めば、さらに鍛え上げられた自分たちがいる」
ACL出場に伴う過密日程は、ほとんどの選手にとって未体験ゾーンだ。戸惑いや不安がないと言ったら、強がりになってしまうだろう。
そうした負の感情のすぐそばには、過酷さを受け入れる決意がある。これまでとまったく違うシーズンへの期待もある。持ち前の一体感を強みとして困難を乗り切った先には、真の強豪としての評価があるはずだ。