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満身創痍の西武に勝機アリ!?
攝津対策から見えるCS戦略とは。
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byHideki Sugiyama
posted2012/10/12 11:10
3年連続のAクラス入りが評価され、6年目となる来季の監督続投が決まった渡辺監督。「もう1回チャンスをもらったのだから何とか優勝したい」とCSへ向けて力強く語った。
渡辺監督が想定する、1勝1敗のタイになったケース。
うちが勝つと思う――。渡辺監督のその言葉には、当然、1勝1敗のタイになったケースも想定されている。
第3戦にもつれ込んだ場合、西武はベテランの石井一久が先発するだろう。レギュラーシーズンでは4年ぶりの2ケタ勝利をマークし、CSでも通算9回1/3を投げ防御率0.97と結果を残している。
今季のソフトバンク戦では2試合で1勝を挙げているものの、防御率は5.00と悪い。だが指揮官は、「相性というよりも経験とか実績」と、全幅の信頼を寄せる。
2戦先勝の短期決戦ではある。
だが西武には、首位と最大11ゲーム差あった最下位から一時は首位に、そしてCS出場という最低限の結果を残した意地がある。
渡辺監督の思惑が見事にはまれば、ファーストステージ突破、そして日本シリーズも見えてくる。
獅子の底力――。
CSの第一関門で、まずそれを見せてほしい。