蔦文也の名言
何をやっとったんや! おまえらが性根を入れて練習せんから負けたんや!
蔦文也(高校野球)
'83年夏の甲子園準決勝。史上初の3連覇をめざしていた池田高校は、PL学園に0-7で完封負けを喫した。池田高校の名物監督であった蔦は、毎年最後の試合を終えると、3年生に「よくやってくれた」「おまえらの人生はこれからや」と温かいねぎらいの言葉をかけるのが常だったが、この年は違った。エースだった水野雄仁(元巨人)らを激しく叱責。全員に正座を命じ、延々2時間も説教をしたという。「蔦先生、よっぽど勝ちたかったんでしょうね。池田の監督になって30年、還暦を迎えたあの年、人生で最後のチャンスに史上初の3連覇がかかっていたんですから」。主将だった江上光治は恩師の胸中を慮った。
Number785号(2011/08/18)
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