ロンドン五輪代表、最大の挑戦BACK NUMBER
サブ組を大胆起用した関塚ジャパン。
宇佐美不発も、得られた3つの収穫。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byNaoki Ogura/JMPA
posted2012/08/02 12:00
吉田が「どう生かすかがカギになる」と語った宇佐美だが、その才能を存分にアピールすることはできなかった。
決勝トーナメントでは、攻撃陣のさらなる奮起が必要。
逆に、攻撃陣はこれからさらなる奮起が求められる。3試合2得点で決勝トーナメント進出を決めたが、得点が少な過ぎる。これから先は、攻撃に破壊力のあるチームが出てくる。失点する可能性もゼロではなく、そうした場合、1点以上取れないとなると日本は、勝ち抜けない。チャンスは作ることができている。あとは決めるだけだが、そこはこれから厳しく追求していかないといけない。
結局、得点を奪うことはできなかったが、落ち着いた試合運びでドローで乗り切り、日本は勝ち点7で首位通過を果たした。その結果こそが、この試合の大きな収穫だったとも言える。
ホンジュラス戦では、3つの収穫を得られた。なかでも、短期決戦を制するのには欠かせない守備は今、非常に安定している。もしかすると、グループステージは、決勝トーナメントに向けて、この「守備」を育てるためにあったのかもしれない。そう、思えるほど、チームと選手の自信の根源になっているのだ。