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<レッドソックスを再建できるのか?> ボビー・バレンタイン監督 「私が変える。私は変わらない」
text by
出村義和Yoshikazu Demura
photograph byYukihito Taguchi
posted2012/04/13 06:00
弱体化した名門球団の再建は、日米球界での輝かしい実績を誇り、
荒ぶる情熱と緻密な分析力を併せ持つ、この智将に託された。
就任早々から精力的に動き回り、自分色にチームを染め上げていく。
“ボビー・マジック”は、ボストンの地でも炸裂するだろうか。
荒ぶる情熱と緻密な分析力を併せ持つ、この智将に託された。
就任早々から精力的に動き回り、自分色にチームを染め上げていく。
“ボビー・マジック”は、ボストンの地でも炸裂するだろうか。
名門レッドソックスの監督として10年ぶりにメジャー復帰したボビー・バレンタインは、相変わらず驚くほどエネルギッシュだ。
スプリングトレーニングでは、その動きの激しさは誰よりも目立ち、どの選手よりもメディアの注目を集めた。とにかく、じっとしていることはない。練習前、全員を集めてのミーティングが終わると、選手たちは投手陣、内外野のグループに分かれて6面ある広大な練習フィールドに散っていくのだが、バレンタイン監督は何度も行ったり来たりしながら、その全てを見て回る。
練習ぶりをチェックするだけでは飽き足らず、自然と体が動いてしまうのか、自らも文字通り手取り足取りの直接指導に乗り出す。例えば、一塁に出塁したときのリードの取り方や、牽制での帰塁の方法を教える。左手首の故障で別メニューのカール・クロフォードに自らトスを上げてマンツーマンでバントの仕方を指導する。フィールド間を移動するときにファンから声がかかれば、手を上げ、サインにも応じる。移籍選手がその場を通るときなどは、大声でファンに向かってその選手を紹介する。容貌はともかく、その精力的な動きはとても61歳とは思えない。