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日本人所属チームがELを巡る激闘。
長谷部vs.岡崎&酒井、どちらに軍配?
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAFLO
posted2012/04/05 10:30
酒井高徳と岡崎慎司の所属するシュツットガルトはここ5試合3勝2分と好調を維持している。
EL出場権を獲るのは長谷部か? それとも岡崎と酒井?
たかだか、中位争いということなかれ。この熾烈な戦いが、現在のブンデスリーガを形作っているといっても過言ではない。
今シーズンからUEFAの国別ランキングが3位になり、イタリアのセリエAに代わり、ブンデスリーガから4チームがCLに出場出来ることになった最大の理由は、前身のUEFAカップ時代を含めてELでUEFAのポイントを各クラブが稼いできたからだ。このポイントの総和が、CLやELの出場権を左右している。
この混沌とした争いだが、どうやら鍵を握るのはヴォルフスブルクになりそうだ。残り6試合のうちで唯一、当該チームとの対戦を3試合残しているからだ。
第30節にハノーファー、第33節にブレーメン、そして最終節にシュツットガルトとアウェイゲームを行なうことになる。
ブンデスリーガの日本人ブームの礎を築いた長谷部のいるヴォルフスブルクがEL出場権を手にするのか、あるいは「日本人マニア」と称されるボビッチSDに高く評価されてやってきた岡崎や酒井のいるシュツットガルトがヨーロッパのチケットを手にするのか。それとも、両チームそろって来季はELの舞台を戦うのか。
優勝争いとは別のもうひとつの戦いも、最後まで白熱することになりそうだ。