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お金の雨を降らせたい、
米国帰りの大型ホープ。
~24歳の金髪、オカダ・カズチカ~
text by
門馬忠雄Tadao Monma
photograph byEssei Hara
posted2012/01/26 06:00
凱旋対決を制したオカダ。闘龍門を卒業して2007年に入団した“外様”だが、期待度は高い
新春幕開けの興行から嬉しい兆候だ。創立40周年を迎えた新日本に新たな世代交代のうねりが起きている。
1月4日の東京ドーム。「オッ、これは!?」と、4万3000人(主催者発表)の大観衆の目をテンにさせたのが、2人の若武者の凱旋対決だった。
24歳の金髪、オカダ・カズチカは、米国TNA帰り。29歳の茶髪、YOSHI-HASHIは、メキシコCMLL帰り。ともに期待されて臨んだ武者修行を終え、シングル戦であいまみえたのだ。
だが、晴れ舞台での一戦は、あっ気なく終わった。体力にまさるオカダがYOSHIの反則をかわし、ドロップキックとミサイルキックで動きを止めると、新殺法のレインメーカー(変型のネックブリーカードロップ)を炸裂させ、4分37秒、片エビ固めで圧勝したのである。ただ、オカダの戦いぶりは大雑把で、技のキレも今ひとつ。凱旋ファイトとしては不満の残る内容だった。