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格闘技ブーム再興はお茶の間から!
世界の闘いを観戦できる贅沢な時代。 

text by

橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph bySusumu Nagao

posted2011/10/10 08:02

格闘技ブーム再興はお茶の間から!世界の闘いを観戦できる贅沢な時代。<Number Web> photograph by Susumu Nagao

9月25日、大阪で行なわれたK-1 WORLD MAX。長島☆自演乙☆雄一郎はいつものようにコスプレで登場し、会場そしてネット中継を楽しむファンを大きく沸かせた。試合は拳月(けんむん)に3Rの判定で勝利

地上波という縛りを捨てた、格闘技観戦の未来。

 多くの人が「いま、格闘技はテレビでやってないから分からない。下火なんでしょう?」と言う。だが、それは地上波に限った話だ。もちろん、地上波での中継や情報発信は新規のファンを増やすために欠かせないもの。情報や娯楽は“テレビで、タダで見るもの”というマインドは根強い。

 とはいえ、少し能動的になるだけで、これだけ多くの大会を見ることができるのだ。いかに“間口”を広くするかという課題は残っているものの、映像観戦が可能な大会はCS、ネットの普及によって激増している。

 日本のどこに住んでいても、アメリカやヨーロッパからの映像を生で見ることができる。SNSを使えば、日本中、あるいは世界中のファンとリアルタイムで興奮を共有することも可能だ。格闘技は地上波とは別の深いところで、これまでとは違う形で広がりを見せている。ブームか否かに関係なく、今の格闘技ファンは贅沢な時代に生きていると言ってもいい。

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#長島☆自演乙☆雄一郎

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