SCORE CARDBACK NUMBER
夢のオールスター直前に
潮崎豪が迎える正念場。
~8・6GHCヘビー級選手権~
text by
門馬忠雄Tadao Monma
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2011/08/05 06:00
GHCヘビー級王座に返り咲いた潮崎豪はビールで乾杯。右は谷口周平
プロレスリング・ノアが6日、ホームリングのディファ有明で「旗揚げ記念日」と銘打ち、GHCヘビー級選手権試合を行なう。王者・潮崎豪と挑戦者・秋山準の対戦だが、ファンの目はこの試合の結果一点に注がれている。
というのも、この一戦が、27日に日本武道館で開催される新日本、全日本、ノアによる合同興行「ALL TOGETHER」を前にした、3団体最後のタイトルマッチだからだ。32年ぶりに開かれるプロレス・オールスター戦のメインカードに直接関わる試合なのだ。
オールスター戦開催の記者会見があったのは4月18日のこと。その時点でのエースは、新日本がIWGPの棚橋弘至、全日本が3冠の諏訪魔、ノアがGHCの杉浦貴だった。この中で唯一、ノアのマットでエース交代劇があった。7月10日の有明コロシアムで、故・三沢光晴さん直系の潮崎が杉浦を29分48秒、変型リバースDDTで沈め、1年7カ月ぶりにベルトを奪回、新王者になったのである。小橋の王座防衛記録13回を更新し、“時の人”になっていた杉浦は15回目の防衛に失敗、痛恨の王座転落であった。