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西岡の海外防衛戦が示す
ボクシング界の台所事情。
~海を渡る日本人王者の時代~ 

text by

前田衷

前田衷Makoto Maeda

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photograph byREUTERS/AFLO

posted2009/06/16 06:00

西岡の海外防衛戦が示すボクシング界の台所事情。~海を渡る日本人王者の時代~<Number Web> photograph by REUTERS/AFLO

 初回にダウンを奪われたアウェーのリング。しかし、ピンチにも顔色ひとつ変えず、迎えた3回。ここで自己ベストショットとも言うべき左ストレート一閃――。

 5月23日、メキシコ・モンテレーで行なわれたWBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、西岡利晃は難敵と評判の高かったジョニー・ゴンサレスを深々とキャンバスに沈め、見事逆転TKO勝ちで王座を守った。トドメの左は、ミット打ちで何度も反復練習していたとっておきのパンチだ。

 いつもはクールな男が、顔を歪めて勝利の雄叫びを上げた。敵地の1万人を超す観衆のブーイングを一撃で黙らせたのだから、これほどの痛快事はあるまい。

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