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今期、福永祐一が絶好調なワケ。
text by

片山良三Ryozo Katayama
photograph byShigeyuki Nakao
posted2005/06/09 00:00
今年だけで早くも4回目のGI・制覇。圧倒的な1番人気の支持を集め、馬の強さをたっぷりと見せつけて制したシーザリオ(栗東・角居勝彦厩舎、牝3歳、父スペシャルウィーク)のオークスは、福永祐一騎手の会心の演出だったようにも見えた。しかしゴールの瞬間にはガッツポーズがなく、福永の表情にはいつもの柔らかい笑顔もうかがえなかった。「馬の強さに救われました」は、100%のホンネだったのだ。
マイルの桜花賞から、一気に800mも距離が延びるオークスだから、超スローになるのはあらかじめ読めていた。福永は「ゲート(の出方)次第では逃げてもいい」と秘策を描いていたほどだった。
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