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欧州リーグの明と暗。果たして日本は……。 

text by

杉山茂樹

杉山茂樹Shigeki Sugiyama

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posted2004/05/06 00:00

 スペイン3、イングランド2、フランス2、ポルトガル1。これは、今季の欧州カップ戦(チャンピオンズリーグ&UEFA杯)でベスト4に進んだ計8チームのリーグ別の内訳だ。この結果、1位スペイン、2位イタリア、3位イングランド、4位ドイツ、5位フランス……だった昨季のUEFAのリーグランキングは、1位スペイン、2位イングランド、3位イタリア、4位フランス、5位ドイツ……に推移するはずだ。勝ち組(スペイン、イングランド、フランス)と負け組(イタリア、ドイツ)はきわめて分かりやすい構図にある。

 3−4−1−2。負け組は2〜3年前までこの布陣が支配的だった。今もその傾向にあるチームが多い。そしてそれは日本についても言える。イタリア、ドイツ以上に幅を利かせている。ユースも五輪も欧州の潮流とは全く異なるスタイルだ。布陣は異なれど、A代表のサッカーも、傾向は類似する。だが巷には、4バックよりトゥルシエ式の3バックの方が、日本人には合っているなんて声も当たり前のように湧いていると聞く。心配せずにはいられない。欧州は近くなったのか、相変わらず遠いのか。情報の取捨選択に、僕は大きな誤りがあるように思えてならないのだ。

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