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長谷川穂積をKOさせた
メキシコの名伯楽の一言。
~J・ゴンサレスの勝利の真相~ 

text by

前田衷

前田衷Makoto Maeda

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photograph byBOXING BEAT

posted2011/04/23 08:00

長谷川穂積をKOさせたメキシコの名伯楽の一言。~J・ゴンサレスの勝利の真相~<Number Web> photograph by BOXING BEAT

ゴンサレスに指示を与えるベリスタイン。68歳にしてなお世界的名トレーナーとして健在

 4月8日に神戸で行なわれたトリプル世界戦。粟生隆寛、西岡利晃がKO勝ちし、残る長谷川穂積が続けば「3王者揃ってKO防衛」。スポーツ紙の一面見出しも決まったようなものだった。しかし、無情にもその夢を打ち砕いたのが、挑戦者ジョニー・ゴンサレスが4回に放った右のロングだった。長谷川は痛烈なダウンを喫し、直後に試合を止められWBC世界フェザー級王座から転落した。

 打ち合いを選んだ長谷川の作戦ミスとの指摘もあるが、それとは別に、あらためてゴンサレスというボクサーのすごさとはこういうことだったのかと納得した。過去に何度もポカをやりながら、人気選手として機会が与えられ続けたのもわかる。新チャンピオンは言ったものだ。

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