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“忘れられた存在”だった
ナゲッツ&カメロの快進撃。
~NBA序盤で大番狂わせ発生!~
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byNBAE/Getty Images
posted2009/11/17 06:00
カメロは昨季、NBAタイ記録の1Q33得点を達成するなど、リーグ屈指の爆発力を誇る
開幕までは、まるで世間から忘れ去られたチームだった。昨季の西カンファレンス2位、デンバー・ナゲッツのことだ。カンファレンス・ファイナルでも互角の戦いでロサンゼルス・レイカーズを苦しめてエリートチームの仲間入りをしたかのようにみえた。だが、今季の開幕前シーズン予想では、NBA各チームのゼネラルマネージャー・アンケートでも、誰一人としてリーグ優勝どころか西カンファレンス首位候補にもナゲッツの名前をあげていなかったのだ。
夏の間に中心選手が去ったわけでも、チームが崩壊したわけでもなかった。コーチも選手もほとんど変わらず、ほぼ同じ戦力でシーズンを迎えたのに、評価は低かった。東西のトップ5チーム(マジック、セルティックス、キャブス、レイカーズ、スパーズ)がどこも大型補強で戦力アップを図ってきたことで、相対的にナゲッツに対する評価が下がってしまったのだ。