SCORE CARDBACK NUMBER

横綱の全勝優勝は、大関陣の怠慢である。 

text by

服部祐兒

服部祐兒Yuji Hattori

PROFILE

posted2005/02/17 00:00

 大相撲初場所は、まさに横綱朝青龍の一人舞台だった。年末年始はモンゴルへ帰国し、場所前も風邪により稽古がほとんど出来ない状態。なんと関取衆との稽古は僅か1日のみだった。ぶっつけ本番での初日に臨まざるを得なかった朝青龍が、優勝を決めた日、こう漏らした。「正直今場所はどうなるか分からなかった」

 しかし、その集中力と勝利への執念が、動くはずのない身体を動かし続け、気がつけば3度目の全勝優勝を果たした。場所中も点滴を打ち続け、首も負傷し、万全とは程遠い体調での独走劇は確かに立派だ。しかし、これを許してしまった他の力士達には猛省を促したい。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 640文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

相撲の前後の記事

ページトップ