国内の2輪レースは、レース数が減少、ワークスチームが撤退し、若手も育たないという厳しい状況が続いている。世界同時不況がこれに拍車を掛け、ライダーにとっては未曾有の就職難を迎えている。チームの撤退と縮小は、シートのない選手を生み、走れたとしても条件が悪い。チャンピオンになれたとしても世界への道が開けるわけでなく、世界を目指す子供たちにとって、そして成長を見守ってきた親たちにとっても最悪の時代である。
そんな状況のなか、富沢祥也が全日本GP250ccクラスからWGP250ccクラスへのステップアップを果たした。契約したのはフランスの「チーム・CIP」。ホンダ系の中堅プライベートチームで、昨年の日本GPにワイルドカードで参戦した富沢の走りが認められた形だ。
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photograph by Satoshi Endo