'08年のマット界を如実に物語るのが12月17日、都内のホテルで行なわれたプロレス大賞授賞式の風景だった。部外者の石井慧が新人賞受賞の澤田敦士(小川道場)の祝福に駆けつけ、最優秀選手賞の武藤敬司(全日本)と一緒にラブポーズを決めたのだ。
振り返れば'08年は全日本の活躍が目立ち、後半に至っては北京五輪柔道金メダリストの石井慧のプロ格闘技転向の話題に振り回された年だったが、表彰式の壇上に新日本の選手の姿がないのだ。35回を数えるプロレス大賞の歴史の中で新日本の選手が殊勲、敢闘、技能の3賞からも漏れたのは'05年以来2度目のことだ。
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