今年だけで早くも4回目のGI・制覇。圧倒的な1番人気の支持を集め、馬の強さをたっぷりと見せつけて制したシーザリオ(栗東・角居勝彦厩舎、牝3歳、父スペシャルウィーク)のオークスは、福永祐一騎手の会心の演出だったようにも見えた。しかしゴールの瞬間にはガッツポーズがなく、福永の表情にはいつもの柔らかい笑顔もうかがえなかった。「馬の強さに救われました」は、100%のホンネだったのだ。
マイルの桜花賞から、一気に800mも距離が延びるオークスだから、超スローになるのはあらかじめ読めていた。福永は「ゲート(の出方)次第では逃げてもいい」と秘策を描いていたほどだった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Shigeyuki Nakao