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今度は晴れて欲しい2度目の新富士GP。

 日本、中国、ブラジル3戦の'08年“F1クライマックス・ツアー”。ドライバーもチームも、小さなミスひとつ許されない。

 今年は日本GP決勝が10月12日に日程が戻り、連戦で中国GPが続き、最終戦がブラジルGPとなっている。したがって日本終了時点で21点差を付けられれば'08年チャンピオンの決定となるが、これを書いているシンガポールGP前時点でL・ハミルトン78点、F・マッサ77点と最小の1点差。第59代王者の戴冠は最終戦までもつれることだろう。

 とはいえ、アドバンテージは明らかにマクラーレン・メルセデスにある。フェラーリは終盤にきてトラブルが目立ち、雨がらみのベルギー、イタリアで苦戦を強いられた。BSタイヤとのマッチングを含めたマシン・セッティングに悩み、高速コーナーでも低速コーナーでもスピードが保てなくなっている。エンジン面でも今年は“開発凍結規則”が採用される中、メルセデスは許されている給排気系改良をきめ細かく行うなど信頼性が高い。マッサもK・ライコネンもハンディキャップを承知で戦わざるをえず、失点を避けるためマッサは安全策をとり、逆にアグレッシブに行ったライコネンはベルギーでクラッシュに終わった。

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photograph by Hiroshi Kaneko

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