この原稿は、カザフスタン戦の翌日に書いているのだが、メディアの騒ぎぶりは相変わらず凄い。某スポーツ紙は、某解説者兼評論家が執筆するコラムを超激辛と称し、バランスの維持に努めていたが、わざわざ超激辛とカテゴライズするところに、他の記事の超激甘ぶりが浮き彫りになった。
対カザフ戦。横浜国際に詰めかけた観衆は4万6000人で、空席は2万を超えていた。関心が低いわけではない。それでもカザフ戦を欠席するという現実は、大人のファンが増えたことの証拠だ。12年前、8年前の最終予選と今回とは明らかにワケが違う。現在のアジア枠は4・5。ドーハの悲劇は枠が2であったからこそ語り継がれるドラマなのであり、またジョホールバルにしても、3・5枠に滑り込み、初出場を果たしたからこその感動だった。
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photograph by Takuya Sugiyama