世界1位、盤石の王者ロジャー・フェデラー(スイス)が、初の来日を果たす。日本テニス協会は、今年10月に開催されるAIGジャパンオープンに、フェデラーが出場を同意したと発表した。半年以上も先の話だが、協会がいそいそと発表したがったのも分からないではない。昨年、同大会は、男子の欠場者が続出。出場した顔ぶれは、完全に二流大会だった。フェデラーは当初から出場予定はなかったが、前週のタイの大会には出場していた。アジアに来ながら、日本には出場予定さえなく、欧州に戻ってしまった。欠場者続出に、テニスマスコミは、協会や大会の姿勢を指弾した。確かに私も「格が下のタイにフェデラーが出場して、なぜ東京に出ないのか」と質問した。しかし、それはフェデラーが大会に出ればOKという意味ではなかった。
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photograph by Hiromasa Mano