「やられた」。ゴールが決まるより先に、そう感じる瞬間がある。例えば、'06年ワールドカップ、日本―ブラジル戦での、ジュニーニョ・ペルナンブカーノのゴール。フリーになった彼の足元にボールが入った瞬間、防御不能のブレ球シュートを覚悟するしかなかった。
Jリーグでも、ワシントンがDFを背負いながら、足元にボールを収めた瞬間などに、同じような感覚になったことはある。ただ、たいていの場合、対象は外国人選手である。日本代表が、個人で勝負する意識が足りない、と言われ続けているように、相手DF側から見れば、“やられそうな雰囲気”を持った日本人選手には、あまりお目にかかれない。
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photograph by Shinji Akagi