'07年、ホンダがモトGPクラスに投入したRC212Vは、斬新なフォルムで注目を集めた。しかし、小さく作りすぎた故の乗り難さやエンジンパワー不足などで苦戦し、急ピッチで改良が施された。中盤戦以降は'07年チャンピオンを獲得したドゥカティと対等、コースによってはドゥカティを凌ぐ戦闘力を身につけ、終盤戦には5戦連続PPを記録し、最終戦バレンシアGPではD・ペドロサが圧勝する速さを見せつけた。
そのホンダが、最終戦が終わったばかりのバレンシアGP後のテストに、フルモデルチェンジされたニューマシンを投入して話題を集めた。新型は'07年型の反省からマフラーが最初からオーソドックスなタイプとなり、車体もライバルメーカーと同等の大きさになった。エンジンも、スズキ、カワサキに続き、圧縮空気を採用し、より高回転が可能なニューマチックバルブを採用した。
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photograph by Satoshi Endo