新生アカツキジャパンの号砲を鳴らしたのは、渡邊雄太だった。
バスケットボール男子日本代表は2月、指導体制を一新した。日本を48年ぶりに自力での五輪切符獲得へと導いたトム・ホーバスヘッドコーチ(HC)との契約を打ち切り、琉球ゴールデンキングスでリーグ優勝の実績を持つ桶谷大を新HCに据えた。同月末から開催されたワールドカップ・アジア地区予選の中国戦と韓国戦はその初陣だった。
沖縄サントリーアリーナで行われたホームでの2試合、渡邊はともにチーム初得点となるダンクを決めている。その二つのプレーには、首脳陣と仲間からの信頼、そして新体制となった日本がめざすバスケットの方向性が詰まっていた。
――中国戦のチーム初得点はアレックス・カーク選手からパスを受けて、渡邊選手がゴール下へ。韓国戦では齋藤拓実選手、馬場雄大選手とパスがつながり、やはり最後は渡邊選手が仕留めました。いずれも相手を崩しきった得点でした。
「中国戦のダンクは、完全にデザインされたプレーでした。絶対に負けられない戦いで、一発目のプレーというのはすごく大事になってきます。コーチ陣が僕のことを信頼してくれて、ああいうプレーを作ってくれたことはすごくありがたかった。
韓国戦のダンクは、流れの中で自然と生まれたプレーでした。いずれも、あのような場面でチームを勢いづけるのは自分の仕事だと思っています」
「こういう動きを『日本らしさ』にしていけたら」
――人もボールも動くプレーが目立った2試合でした。
「短い期間しか練習していないのに、やってきたことがこんなにも試合に出るのか、という感覚がありました。
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