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「三振せずにボールに当てる」「投手陣はスプリットを投げる」トロント・ブルージェイズが世界一のために“日本野球”を重視する理由「フェンスを突き破る打球を」《証言構成》
「世界一まであと一歩及ばなかったけれど、うちがやっている野球はきっと他球団も関心を持って、やがてメジャーの野球を変えることになると思います」
そう断言したのは加藤豪将だ。2013年にドラフト2巡目指名でヤンキースに入団し、5球団を渡り歩いたあと、'23年から日本ハムで2季プレーし、引退した。今、加藤が「うち」と呼ぶのは昨季からアナリストとして採用されたトロント・ブルージェイズのことだ。「世界一まであと一歩」だったというのは、昨季のワールドシリーズで大谷翔平らを擁するドジャースとの劇的な接戦の末に3勝4敗で敗退したことだ。
ユニフォームこそ脱いだが、31歳の加藤はまだ現場で戦っている。彼の仕事はチームに同行しながら首脳陣が目指している方向性をデータ分析の面からサポートし、元選手として現役選手に分かりやすく伝える方法を考えること。現代の本塁打重視、走塁軽視の風潮とは違う戦い方をブルージェイズは誇っている。
メジャー30球団のうち、歴代最多27回の世界一に輝くヤンキースと、ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースという名門球団は、昨季本塁打数1、2位でありながら三振数も多いため、この2チームの野球=メジャーの野球という印象は、日本の野球ファンにとっても強いものだろう。
「打撃では相手投手が甘い球を投げてしまうまで粘り切る」
しかし、ブルージェイズは違う。本塁打数は11位タイながら、三振数は29位だ。それでも、あのヤンキースを倒してアメリカン・リーグを制した。そして、ワールドシリーズでは第7戦の延長11回まで、あのドジャースと真っ向から殴り合った。
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