記事を
ブックマークする
「ケガだけはしないように」と繰り返していた鈴木誠也を襲った悲劇…本塁打王候補となったメジャー5季目を前に語っていた覚悟とは「やることは変わらない」
メジャーリーグの球場には、戦いを盛り上げるために「フィールド・コーディネート」が施されている。スピード感、臨場感を演出するために、ベース周辺の土に多くの水が撒かれ、強く叩き固められている。土のグラウンドではあるが、感触的にはコンクリートに近い。その上に緩衝材として粒子の粗い砂が大量に撒かれ、それが車輪の役割も果たし、スライディングのスピードがさらに加速する。そのリアリティを伝えようと、ベース付近に小型カメラが埋め込まれている。まさにエンターテインメントのために創られた環境が、そこにはある。
それはWBC準々決勝、日本対ベネズエラの試合が行われたマイアミ・マーリンズの本拠地ローンデポ・パークも同様で、そのことはメジャーで4年間もプレーした鈴木誠也にとっては百も承知である。
しかし、悲劇は起こった。
初回、二盗に失敗した鈴木が右膝を押さえて動けない。ヘッドスライディングの際、フィールドに強く打ちつけたのだろう。負ければ終わりの一戦に気持ちが入り、気合いがいつも以上のスピードを生み、そのエネルギーが固い地面と膝の強い衝突を生んでしまった。2024年のワールドシリーズ第2戦で、二盗を狙った大谷翔平がスライディングの際に左手を強く突き、左肩を脱臼したのと、状況としては似ている。鈴木の場合も大舞台でいつもと違う力が働いたからこそ、起きた悲劇と言える。
鈴木の顔には苦悶というより、恐れが浮かんでいた。事の重大さは、その表情から伝わってきた。
プラン紹介
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
この連載の記事を読む
記事


