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「緊張とどう向き合うか」フィギュアスケート・坂本花織が抱いた”最後”の課題とオリンピックへの決意「これが坂本花織だ、と世界に示すために」
坂本花織のプログラムの質と深み、それを体現する精神力の強さは、同じ舞台で競う選手たちこそ理解している。昨年末の全日本選手権フリーの演技を見守っていた中井亜美は、思わずこう口にした。
「強すぎる……」
青木祐奈は、つぶやいた。
「すごいな」
それは3度目のオリンピックに挑む坂本の、1つの到達点と言える演技だった。

ミラノ・コルティナ大会は、坂本にとって最後の五輪である。昨シーズンの世界選手権を銀メダルで終えた直後の2025年春、新たなシーズンへ向けて、思いをこう表した。
「自分にとって、オリンピックシーズンは『総括する1年』になるのかなと思います。今まで頑張ってきた成果をこの1年で爆発的に発揮できるようにして、自分が望んでいる結果で終われたらな、と」
「総括」の言葉は、何かしらの決断をしていることを予感させた。その意味を明確にしたのは6月のことだった。今シーズン限りでの現役引退を表明したのである。
「めっちゃ、すぱっと決めました。『今やな』みたいな。'24-'25シーズンに『(五輪シーズンと)2年でひとくくり』と言ったときから、わりと気持ちを固めてはいました」
決断した理由についても触れた。
「特にないんですけど、中途半端に2年とか3年やるよりも、これを区切りにした方が、やっぱりいいかなと思いました。次('30年フランス・アルプス五輪)を目指すとしたら、大会のときは29歳なので不可能かなというのを考えて。26歳になる年でいったん区切りをつけようかなと思っています」
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