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「誤審は勝負の残酷だろう。しかし…」来たる“ロボット審判”の時代、スポーツに「逃げ場」は残されるのか?《ダルビッシュ有の言葉をヒントに》

2025/10/22
ロボット審判が導入された今年7月の球宴。球審の判定が覆り、苦笑いを浮かべる選手も

 そのニュースに接して、とっさに頭に浮かんだ言葉がある。

「私がルールブックだ」

 存命なら124歳、往時のプロ野球審判、二出川延明はそう見得を切った。1959年、西鉄ライオンズを率いた大監督、三原脩に控室で詰め寄られるも毅然と押し返した。諸説はあっても、おおむね、そんなことを口にした。

 9月下旬の報道。

「米大リーグ機構は23日、2026年のレギュラーシーズンからストライク、ボールを自動で判定する『ロボット審判』を導入すると発表した」(日本経済新聞)

 球場の高性能カメラで球の軌道を解析する。すべてを科学技術に委ねるのではなく、投手と捕手と打者に限って判定に異を唱えてよい「チャレンジ(9回終了までチームで2度)」の際に出動する。

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photograph by Getty Images

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