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【男子110mハードル】泉谷駿介&村竹ラシッド“2人の日本記録保持者”が歴史を変える《世界から「一番遠かった」種目のメダル候補》

2024/08/01
決勝進出、そしてメダルの期待がかかる泉谷(左)と村竹
体格のハンデを技術力で補い、世界と渡り合えるようになった。順大出身の先輩と後輩。10台のハードルを飛び越えた先に、日本男子初のトラック種目でのメダルが見えている。(原題:[世界から一番遠かった種目]有泉谷駿介&村竹ラシッド「2人の記録保持者」)

 世界から一番遠い種目。かつて日本の男子110mハードルは、そう評されていた。世界記録の12秒80に対して、日本記録は2004年に谷川聡がマークした13秒39のまま10年以上、秒針が止まっていた。106.7cm――腰の高さほどあるハードルを10台越えて走るのは、高身長が有利とされ、日本人が戦うのは難しいとされてきた。

 しかし、東京五輪からの3年間で、この種目の国内レベルは急速に世界に近づき、今やメダル有力種目の一つとなっている。

 最新の日本記録は、2023年に泉谷駿介、村竹ラシッドがマークした13秒04。世界記録との差0.24秒は、男子100mのその差(0.37秒)よりも小さく、トラック種目で最も世界に近いといっても過言ではない。

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photograph by AFLO

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