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‟データ分析で高校野球界に革命”‟2年間で平均体重が約10kgアップ”立花学園&藤嶺藤沢はロジックとフィジカルで「横浜に勝てると本気で信じています」《神奈川の新興勢力レポート》
「革命」の文字にワクワクが止まらない。“ロジックの立花学園”、志賀正啓監督の頭の中は思索と探求心に満ちている。
「野球とは、マウンドや塁間の距離が決まり、外野フェンスまでもほぼ同じ。その枠組みの中で如何にボールを速く投げ、塁間を駆け抜け、遠くへ飛ばすことができるかを考えていくことが正義だと思うんですよ」
足柄の山中に現れた球場はさながら高校野球の前衛的ラボ。ラプソードなどの最新機器を揃え、試合は選手がサインや守備隊形を動かし、課題と反省から今日の練習を決める。昨今物議を醸すSNSの使用をいち早く選手に推奨するなど、立花学園は斬新な取り組みで、今夏も神奈川大会準決勝でセンバツ王者・横浜に対し、3-4と1点差の接戦に持ち込んだ。
「データは現在地を客観視できる数値です。春に日本一になった横浜の各データを見れば、現状我々はその数値に寄せていかないことには戦えない。最大の敵は苦手意識です。横浜の何が強いのか、わからないものは恐い。だからカッコで括ってやり、因数分解でXを出してやる。今夏は決戦前夜に『明日は高校野球界に革命を起こす』とワクワクできるチームを作れたと思います。そのために3年間、やるべきことは言い訳しないでやっていこうという話をずっとしてきましたからね」

「内野ゴロ処理は4秒以内」「打球速度150kmを目指す」
PCを前にユヴァル・ノア・ハラリを語り、時間の使い方を説く志賀は、物理教師というよりもやり手ビジネスマン。数値を知れば自分がわかる。自分がわかればセルフコーチングができるようになる。「内野ゴロ処理は4秒以内」「打球速度150kmを目指す」など、各項目へのラインはシビアに求める。環境はある。手段は任せた。あとは結果を出してねと各自に考えさせる。
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