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「夜中3時に寮の外でブンブンって音が…」立教大学・長嶋茂雄をスーパースターにした“練習”と“土壇場”《後輩が語る渋谷での思い出は?》
2025/07/24
巨人に入団する前から、その名はすでに全国に轟いていた。大洋で投手として活躍し、引退後はコーチやスカウトも務めた稲川誠氏が、偉大な先輩の学生時代の姿を振り返った。(原題:[立教大の後輩が語る]スーパースターらしい土壇場での記録達成)
僕にとって2学年上の長嶋さんは巨人よりも「立教大学の長嶋茂雄」です。僕が立教大学に入学した1956年、長嶋さんは3年生。春のリーグ戦では4割5分8厘を打って首位打者になり、すでにスーパースターと呼ばれる存在でした。
当時の立教は黄金時代のはじまりで『立教三羽ガラス』と呼ばれた長嶋さん、杉浦忠さん、本屋敷錦吾さんがいた。当時の六大学野球はプロよりも人気が高かったから、神宮球場には早慶なみに、立教の試合にもお客さんが入っていてね。東長崎のグラウンドにも長嶋さんを一目見ようとたくさんの人が観に来るんだ。一般入部で入った“その他大勢”の僕なんかはずっと外野を走らされていて、遠くから長嶋さんたちの練習を見ているだけだった。尊敬の眼差しでね。すごいなぁって。
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photograph by KYODO
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