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「アウディら3社が参入」「電動比率が50%に」2026年はF1大転換期…そこでHONDAがアストンマーティンと描く夢とは?「ニューウェイとホンダのコンビで…」

F1復帰会見でのホンダ・三部敏宏社長(左)とアストンマーティンのローレンス会長
2026年シーズン、いよいよホンダがF1の舞台に本格復帰する。新たにタッグを組むのは天才デザイナーを迎えた深緑の翼。大幅なレギュレーション変更を目前に控える中、新パワーユニット開発競争の現状に迫る。(原題:[2026年の大変革に向けて]HONDAがアストンマーティンと描く夢)

 ホンダは来季から、新たにアストンマーティンと組む。先ごろ亡くなったエディ・ジョーダンが1990年代に創設し、その後は予算も潤沢でない状態で4度優勝するなど、確たる存在感を見せてきたチームだ。

 2020年には、ランス・ストロールの父で世界的大富豪のローレンスが買収し、翌年からアストンマーティンとして再出発した。ローレンスはこれまでに300億円以上を投じて、最新鋭の風洞設備などファクトリーを一新。レッドブルやマクラーレン、ウィリアムズで数々の傑作マシンを作り上げてきた天才デザイナー、エイドリアン・ニューウェイの獲得にも成功した。

 そんなアストンマーティンにとって「勝てるパワーユニット(PU)の獲得」は絶対条件だった。そこで白羽の矢を立てたのが、現役最強と評価されるホンダだった。

頂点を目指すに最適なパートナーは「ホンダ」

 ホンダは'19年からレッドブルにPUを供給し、王者マックス・フェルスタッペンの4連覇に大きく貢献した。しかし今年いっぱいでレッドブルとの協力関係は解消される。一方で'26年以降については比較的早いタイミングで参戦の意思を見せていた。

 そして'23年5月、ホンダはアストンマーティンに新型PUを独占供給することを発表した。アストンマーティンが長く望んだ提携。ホンダにしても、長期的な視野で地力をつけてきた同チームこそ、ともに頂点を目指すに最適なパートナーと判断した。

Getty Images
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 '26年からのF1は、かなりの激変が予想される。まず車体とPUに大きな技術変更が施される。中でも後者は、ほとんど別物と言えるほどの大変更だ。

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photograph by JIJI PRESS

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