記事を
ブックマークする
「ダービーで上位2頭を負かせる」手塚貴久と坂井瑠星が語るマスカレードボールの“異質な可能性”「皐月賞も全然息が乱れていなかった」【番記者の推し】
今年の皐月賞は戦前の予想を覆す壮絶な激戦となった。際立った勝負根性を見せたミュージアムマイルが、厳しい展開にも怯まず堂々とクラシック第一冠を制覇。断然人気を集めたクロワデュノールも意地の2着に入ったが、レース前に漂っていた“一強”ムードは完全に霧散した。上位5頭までが0秒4差にひしめき合い、クラシック戦線は、群雄割拠の様相を呈している。
“東のエース”マスカレードボールは、虎視眈々と逆襲を狙う。3着となった皐月賞は1角までに何度もエリキングと接触する場面があり、後方からのレースを余儀なくされたが、直線で猛然と追い上げて1馬身半＋首差にまで迫った。
管理する手塚貴久調教師はスタートを課題に挙げ、「思ったよりも出なかった。そこが一番ダービーへ向けて考えているところ」と明かす。精神面に難しさを抱える同馬にとって、パシファイア（メンコの目穴部分が網目状になった矯正馬具）を外すタイミングなど細かな要素が勝敗を左右する。
「ゲートに入れてからパシファイアを外そうとすると、先入れになってしまう。返し馬が終わってからどうするか、その辺りは坂井（瑠星）騎手とも相談したい。我々と馬との探り合いですからね」
頭を悩ませながらも、その表情はどこか楽しげだ。スタートこそ改善の余地を残すが、その末脚にたしかな手応えを感じているからだろう。
「（皐月賞では）今までにないマスカレードボールが見れた。今まではふわふわしていて相手が来たら伸びる感じで勝っていたが、強い馬を目標にしてグッと差し込んでくる時の迫力はすごかった。耳の倒れ方とか首の使い方が今までとは全く違ったし“すげえな”と思った。ダービーが楽しみと思えるような脚だった」
プラン紹介
「雑誌＋年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
「雑誌＋年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
この連載の記事を読む
記事
