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「横山典弘が話しているのかと思ったほど…」“大阪杯連覇”ベラジオオペラを導いた横山和生の口調と上村厩舎の「積極采配」とは?《次走は宝塚記念へ》

いまを盛りと咲き誇る阪神競馬場の見事な桜が、ベラジオオペラ(牡5歳、栗東・上村洋行厩舎、父ロードカナロア)が成し遂げた大阪杯(4月6日、芝2000m、良馬場、GI)連覇の偉業を艶やかに盛り立てていた。
殊勲の横山和生騎手(32)は左手の人差し指を真っすぐ天に突き上げて、様々な思いが報われた瞬間の喜びを爆発させた。その一方で、のちに公開されたジョッキーカメラの映像とともに拾われたマイク音声には、「お前は最高だな、本当に」「乗りやすいし」と、共に戦った愛馬にやさしく話しかける言葉も残されていた。
電光掲示板に赤く鮮やかに灯ったのは「レコード」の4文字。走破タイムの1分56秒2は、'23年にジャックドールが記録した1分57秒4の大阪杯レコードより1秒2も速く、'18年の鳴尾記念でストロングタイタンが打ち立てた1分57秒2のコースレコードをも1秒更新する凄い時計だった。
速い流れを作る役割を果たしたのは、スタートで出負けしたにもかかわらず、折り合いを欠いてハナに行ってしまったデシエルトだ。前半5ハロンの通過は57秒5というまさに暴走ペースで、これを5馬身離れた2番手から冷静に観察しながら折り合ったのが岩田康誠騎乗のホウオウビスケッツ。ベラジオオペラはその直後の内ラチ沿いに潜むように脚をためる形を作り、1番人気に支持された鞍上・横山武史のシックスペンスを斜め前に見る理想形。横山和は「ベラジオオペラはスタートのうまさでもアテにできる馬なんです。今日も取りたいポジションがすんなり取れました」と、激流の真っ只中でも相棒が存分に力を発揮できる形をレースの序盤でしっかりと固めていた。
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