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「“強い”二遊間を作りたい」ベイスターズ・牧秀悟&森敬斗が語る「コンビネーションも日本一に」の覚悟《連続インタビュー》

2025/04/04
左からショート森敬斗、セカンド牧秀悟
セカンドの牧は、春季キャンプで毎日早朝特守に励み、ショートの森は、確実性を高めることに余念がない。確かに課題はある。だが言い換えると、伸びしろだらけ。鉄壁で盤石の二遊間を目指す二人のディフェンス論。(原題:[二遊間の決意]牧秀悟&森敬斗「コンビネーションも日本一に」)

 まだ“未熟”であることを自覚している。

 横浜DeNAベイスターズで二遊間を組む機会が多くなった牧秀悟と森敬斗。守備の要と言われるセンターラインだが、とくに二遊間は守備機会の多さに加え、ダブルプレーやサインプレー、カットプレー、カバーリングなどその役割は多岐にわたり、試合の流れを左右する重要なポジションだ。

 しかし昨年の牧のエラー数は18、森は12と二人で合わせて30失策も記録している。記録に残らないミスも多々あった。

 27年ぶりのリーグ優勝を目指すベイスターズにとって牧と森の守備におけるコンビネーションの成熟は、2025年のチームの重要な課題となる。

26年ぶりの日本一達成の瞬間、熱い抱擁を交わす牧と森の二遊間 Nanae Suzuki
26年ぶりの日本一達成の瞬間、熱い抱擁を交わす牧と森の二遊間 Nanae Suzuki

「日本一になったとはいえ、去年の守備に関して厳しい部分はありました。ただ、今後を考えれば、まだまだ伸びしろはあるし、コンビネーションを高められると考えています。他のチームにはない敬斗という“強さ”を持つショートがいるので、二人で多くのアウトを取り、もっとピッチャーを救えると思うんです」

 セカンドの牧は、真摯な表情でそういった。自分たちがしっかり守れば、よりチームを勝たせることができるはずだ、と。

 昨季はキャプテンに就任したこともあり、その責任から重圧を感じてか、打撃でも守備でも精彩をやや欠くこともあった。

「バッティングに関してはチャンスでもないかぎり凡退しても一つのアウトと捉えられますが、守備でエラーしてアウトが取れなければ、そこから失点する影響の大きさを去年は痛感しました。逆に、ポストシーズンのように締まった守備をつづけられたら勝てるということも理解できました」

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photograph by Keiji Ishikawa

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