3月のWBC優勝から11月のアジアCS制覇までを戦い抜いたハマの4番が振り返る2023年。スターたちの背中から学んだことを胸に刻み、優勝を渇望するベイスターズの新主将は、野球界を担うリーダーへの一歩を踏み出した。
これからの野球界を背負っていく次期リーダーの一人、横浜DeNAベイスターズの牧秀悟は、言葉に熱を込め語った。
「もっと若い選手たちの力を見せていくことが、チームはもちろん、野球界全体にとって大事なことだと思うんです」
25歳で迎えたプロ3年目の昨シーズン、自身初となるリーグ打点王(103打点)と最多安打(164安打)のタイトルを獲得するなど結果を残した牧だが、1年を振り返れば多忙を極めたシーズンだった。
3月の『2023ワールド・ベースボール・クラシック』(WBC)への参加に始まり、ペナントレースがスタートすると4番を任されチームで唯一全143試合に出場した。クライマックスシリーズ(CS)こそファーストステージで敗退したが、その後11月に開催された『アジアプロ野球チャンピオンシップ2023』(アジアCS)では、WBC組からただ一人、侍ジャパンに選出されチームを優勝に導いている。
獅子奮迅の1年間。かなり疲労は濃かったのではないだろうか。
「いや、意外と体力的には大丈夫だったんですけど、やっぱり心というか、メンタルの面でどっと来るものはありましたね」
昨季、優勝候補と目されていたDeNAだったが、リーグ3位でシーズンを終えている。その責任を4番に座っていた牧は、強く感じているのだという。
「打って勝てた試合もありましたけど、4番である自分が打てず負けてしまった感覚の方が大きかったんです。特にCSは手も足も出ませんでしたし(9打数1安打)、あの辺はメンタル的にも大変でしたね……」
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photograph by Kiichi Matsumoto