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「ボクシングと登山は似ている」戦国バンタムの中心へ…日本王者・増田陸27歳はなぜヒマラヤへ向かったのか「富士山で気がつきました」《インタビュー》
2025/02/25
バンタム級黄金時代――。日本人選手が主要4団体の王座を独占する今日、このキャッチフレーズを目にする機会が増えた。現在の王者は実力ナンバーワンの呼び声高い中谷潤人(WBC)を筆頭に、堤聖也(WBA)、西田凌佑(IBF)、武居由樹(WBO)の4人だが、彼らの背中を追う期待の精鋭も粒がそろう。その中の一人が日本王者の増田陸だ。
増田の魅力は何と言っても一撃必殺の左ストレートだろう。かつて「神の左」の異名をとった元WBCバンタム級王者、山中慎介を支えた大和心トレーナーは「拳の一点で打ち抜くところは慎介にそっくり」と愛弟子の能力に目を細める。なるほど、ゆったりとした構えから右で相手を誘い込み、いきなり左強打を爆発させるスタイルは確かに神の左を彷彿とさせる。
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photograph by Hiroaki Yamaguchi
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