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「ボクシングのKOは詰将棋のように」那須川天心が山中慎介に相談した“課題”と“未来”「慎介さん、右で相手を誘導してますよね?」《スペシャル対談》
――2人は帝拳ボクシングジムの先輩後輩の間柄であり、バンタム級、サウスポー、はたまた血液型(B型)と共通項も少なくありません。那須川選手がプロボクシングに転向する前から交流があったそうですね。
那須川 キック時代に初めて会場まで足を運んで観たボクシングが、代々木での慎介さんの試合(2014年10月、スリヤン戦、12回判定勝利)なんですよ。
山中 えっ、知らなかった(笑)。
那須川 これがボクシングなのかって思ったし、何より慎介さんの応援団の熱気がもの凄かったなっていう記憶がありますね。応援グッズのゴッズレフトTシャツをいただいて、お気に入りで着ていました。その後('17年に)ある格闘技雑誌の企画で帝拳ジムに行って対談したんですよ。
山中 覚えてるよ。表紙を2人で飾らせてもらって。俺も天心のキックの試合を後楽園で観戦したことがあるんだけど、入場シーンからオーラみたいなものが出ていた。対談のときは普通にいいヤツっていう印象で、リング上とはまったくの別人。ギャップがあるのは魅力やなって思っていた。
那須川 そんなふうに見てもらっていたんですね(笑)。
――プロボクシングでデビューしてから1年8カ月が過ぎました。世界ランカーとの対戦を含めてここまで5戦全勝2KO。バンタム級での世界ランクもWBA2位、WBC3位など上位につけています。
山中 普通ならありえないスピードで進化している。強くなっていくことに対して貪欲だし、周りから“キックでは成功したけどボクシングはそんなに甘くないよ”っていう目を向けられても、それも楽しみながら結局は自分の力に変えている。メンタルも相当強いなと思うよ。
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