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「三冠王をも上回る偉業だよ」“最初の質問者”ダグ・マケインが語る大谷翔平の衝撃と2025年展望「開幕シリーズでの投手復帰はない」【MLB名物記者が語る③】
2024/12/31
「50-50」――MLBの歴史に不滅の大記録が刻まれた。特別なシーズンを現場で追い続けた取材者たちは、規格外のプレイヤーをどのように見ていたのか。米メディアの辣腕記者4人が、その衝撃を明かした。（原題：［MLB名物記者に訊く］記者席から見た異次元のシーズン ダグ・マケイン「三冠王をも上回る偉業はもう二度と現れない」）
だからといって、どうということでもない。自慢したいわけでもない。ただ、「最初の人」は私だった。翔平がサヨナラ満塁本塁打で40-40を達成した試合後の囲み取材でのことだ。次なる金字塔、つまりメジャーの歴史で誰も成し得ていない50-50を意識しているか。その話題を本人に尋ねた記者は、私が1人目だった。すると彼は、表情を変えずにこう答えた。
「自分にとって最も重要なのは試合に勝つこと。その意味で、50-50に近づけばチームに貢献していることになる」
40-40達成直後にもかかわらず、平然としていた。いま思えば、翔平はあの時点で悟っていたのだろう。ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンら主力選手の離脱が相次いだ今シーズン。自分が歴史的な数字をたたき出さなければ、ドジャースの優勝はないと。
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photograph by Dodgers Nation
