昨オフ、空前の争奪戦の末、ドジャースへ移籍した大谷翔平の歴史的な1年が終わった。自身初の世界一を遂げ、史上初となる3回目の満票でMVPにも選出された。それでも、11月21日の発表後には、大谷らしい言葉で思いを口にした。
「ドジャースの一員として代表してもらったと思っているので。ワールドシリーズもみんなでつかみ取ったものだと思っています」
謙虚さは変わらなくても、個人、チームとも最高の結果を残したこともあり、「今年1年で言えば、ほぼ満点に近い結果」と、満足そうな表情で振り返った。
その一方で、優勝パレード後、ワールドシリーズで痛めた左肩を手術したことで、今オフはまたしてもリハビリからの再出発となった。昨年9月の右肘手術から順調に回復し、来季は再び「二刀流」としてプレーする予定ながら、現時点で来年3月の日本開幕2連戦で登板できるかどうかは、かなり微妙な状況となった。手術直後、ブランドン・ゴームズGMは、「標準より複雑でもあり、何がベストのやり方かを話し合っていく」と、あくまでも慎重論に終始した。
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photograph by Yukihito Taguchi