ブレーブス時代から通算し、WS6戦連発の本塁打を放った男が、文句なしのMVPに輝いた。右足首の負傷と肋軟骨骨折を抱えながら、歴史の1ページに名を刻んだスラッガーの、強さと魅力に迫る。(原題:[MVPクローズアップ]フレディ・フリーマン痛みに耐えた不屈の精神。)
フレディ・フリーマンは伝説になった。
ケガを押して出場し、世界を驚かせるホームランを放つ。しかもそれが1903年に第1回ワールドシリーズが開催されて以来、史上初めてとなる逆転サヨナラ満塁弾だったのだから。
フリーマンは試合後のインタビューにこう答えた。
「子供のころ、兄弟と裏庭で野球遊びをしていた時に、夢見たようなシナリオだよ」
第1戦、10回裏のフリーマンの一発で、ドジャースは完全に流れをつかんだ。あのホームランがなかったら、シリーズの行方はどうなっていたか――。あのホームランによって、フリーマンは先人たちの列に加わった。
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