#1105
巻頭特集

記事を
ブックマークする

スカイダイビング、目的地を決めずにドライブ…ドジャース選手たちのリフレッシュ方法とは?《大谷翔平の驚きの験担ぎも》

2024/09/27
アメリカ全土を遠征しながらレギュラーシーズン162試合を戦う。リフレッシュの時間も重要だ

 大谷翔平の愛犬・デコピンが完璧なファーストピッチを披露した夜、大谷がデコピン柄のスパイクを履くことを「験担ぎ」と表現したことに驚いた。エンゼルス入団から7年間取材しているが、験担ぎの話は初めて聞いたからだ。しかも、ちょうど6月頃から、機会があるとドジャースの選手たちに「スランプを抜け出す手段は?」という質問を投げていたところだった。

 きっかけはタイラー・グラスノーがムーキー・ベッツとの対談番組で、2017年にあまりにも調子が悪いので、流れを変えようと思い立って「スカイダイビングをした」と明かしたのを聞いたことだった。

「その年、あまりに自分がひどくて、凄く怖い体験を乗り越えたら、何かが変わるんじゃないかって。深く考えたわけではなく、本当に思いつきだった。それまで、スタンダードなことや伝統的なこと、考えられることはすべてやってみたが何ひとつ、うまくいかなかった。だから『よし、飛んだら変わるかもしれない』って誰にも言わずに一人で行ったんだ」(グラスノー)

 さすがにグラスノーほど奇想天外な回答はなかったが、聞いてみると皆、多種多様な「験担ぎ」を持っていて結構面白い。

ユニフォームを着たままシャワーに入って洗う。

 例えば、キケ・ヘルナンデスは「試合後にユニフォームを着たままシャワーに入って、石鹸で悪い気を落とすんだ」という。マイナー時代からスランプに陥ったときにやっていたらしい。

「頭の中が綺麗になったつもりでいる。洗ったから、翌日にはきっとヒットが打てるだろうって。実際にメッツ戦の時に洗ったら、翌日2安打したよ」

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Getty Images

0

0

0

前記事 次記事