#1106
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《荒木絵里香のSVリーグ女子展望》「試合数増加は若手飛躍のきっかけに」新ルールと14チームの群雄割拠…そして「NEXT古賀紗理那」は誰だ?

2024/10/12
Number1106号の別冊付録「SV.LEAGUE 2024-25 選手名鑑」はバレーボールファン必携の1冊。サブスクNumberPREMIERではスマホ、PC、タブレットでこちらの雑誌ビューワーからご覧いただけます。その別冊に掲載されたコラム[荒木絵里香の女子展望]「14チームの群雄割拠。若手選手の台頭に期待」を掲載します。

 Vリーグ発足以降、史上最多となる14チーム編成で新リーグ開幕を迎える女子は、“混戦”の様相を呈しています。

 昨季王者で、2年連続2冠を達成したNECレッドロケッツ川崎は、攻守の要だった古賀紗理那とリベロ小島満菜美がチームを去りました。特に勝負所で高い決定力を誇った古賀の引退は数字以上に影響が大きいと見ています。後釜に日本代表の和田由紀子や、ブラジル代表経験があるオポジットのロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバを獲得しましたが、序盤戦で適応できるかは不透明。まずは得点源の確保が最優先事項です。

男子10チーム、14チームを完全網羅した選手名鑑
男子10チーム、14チームを完全網羅した選手名鑑

 昨季、レギュラーシーズンを無敗の1位で終えながらファイナルで涙を呑んだ大阪マーヴェラス(旧・JTマーヴェラス)も心機一転のシーズンを迎えます。宿敵レッドロケッツに移籍した和田に加えて、攻撃の軸を担ったアメリカ代表アンドレア・ドルーズが退団。さらに9シーズンにわたってチームを率いた吉原知子監督も退任し、酒井大祐監督のもとで再起を図ります。

上位8チームに「年間女王」の可能性。ますます白熱する形に。

 2チームが優勝争いの中心にいることは変わりないですが、どちらも盤石の布陣とは言えません。また、一新されたチャンピオンシップが予想をいっそう難しくしています。レギュラーシーズン上位8チームに「年間女王」の可能性が残され、トーナメントも一発勝負ではなく2戦先勝を採用。昨季以上に白熱する最終決戦が期待できる仕様になりました。

 この2強に続くのは、日本代表のセッター岩崎こよみとリベロ山岸あかねが安定感をもたらす埼玉上尾メディックス、ファイナルステージで4強と躍進し着実な補強も見られるクインシーズ刈谷(旧・トヨタ車体クインシーズ)などの昨季の上位陣でしょう。

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photograph by Kiichi Matsumoto

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