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《独占インタビュー》「1億倍、可愛かったですね(笑)」大谷翔平が明かすバッティングで「一番難しいこと」と“帰りたい場所”「デコは娘と一緒にベッドで…」【後編】
――その打席での大谷さんですが、昨年の左肩の脱臼のことはみんなが忘れてしまったかのようです。まだ左肩の痛みは残る中、今年も当たり前のごとく結果を出していますが、ボールを真後ろから貫くという今のアプローチの中で、今年、満足度の高い、いい打感のあったホームランはどれかと言われたら、どの一本が浮かびますか。
「今年ですか……今年はまだ、すんごい調子がいいな、という時期が来ていないんです。いや、この先、そういう時期が今年も来るのかどうか、わかりませんよ(笑)。でも『どの球種が、どのコースに来ても、打てますよー』みたいな感覚には、今年はまだなれていない感じがするんです。だからすごくよかったなというホームランも浮かばないなぁ……今年、30何本、打ってますけど、その割には印象に残るホームランがないんですよね」
――長年、野球を観ていると、打った瞬間にホームランになるかどうかはわかるようになるものです。でも大谷さんのホームランは、あ、上がりすぎだ、とか、フェンス直撃だ、と思った打球もホームランになってしまいます。逆に、打った瞬間にホームランだとわかる当たりもたくさんあって、たとえば今年、マーリンズの(サンディ・)アルカンタラ投手から打った9号は弾道の低い、凄まじい打球速度の、それでも遠くまで飛んでいくとてつもないホームランに見えましたが……あれもダメですか(笑)。
「ダメではないんですよ。ダメではないんですけど、なんて言えばいいのかな……なるべくしてなっている感覚ではないんですよね。ホームランでも『あ、打てたな』という感じで、『ハイ、打ちました』というところまではいってないというのかな」
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