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【遠藤航を語る】リバプールで128得点の“伝説FW”ロビー・ファウラーが背番号3を評価する理由「私が現役だったら、相当手を焼いたはず」
2024/08/31
強いメンタルと献身的姿勢、さらにリーダーシップ。多くのファンから愛された往年のストライカーは、2年目を迎える背番号3の能力を高く評価していた。(原題:[レジェンドからのエール]ロビー・ファウラー「私が現役だったら相当手を焼いたはず」)
遠藤はリバプールで2シーズン目を迎えるが、昨年夏に加入した際には、意外に感じたファンも多かったと思う。彼らが予想していたのはヘンダーソンやファビーニョの後釜に、高名なクラブのスター選手が来るというシナリオだったからだ。
ところがクロップが連れてきたのは、シュツットガルトでプレーしていた日本人選手だった。
私は驚かなかった。そもそもクロップは、移籍市場で何度もサプライズを仕掛けてきた。サラーやマネでさえ、かつてはさほど知られていたわけではなかった。何より彼はブンデスリーガを熟知しているし、選手の才能を見抜く目は超一流だ。
クロップが遠藤を評価した3つのポイント。
ではクロップは、遠藤のどこを評価したのか。まず指摘できるのは、メンタルの強さと献身的な姿勢だ。サッカーの監督はチームのために戦える選手であるかどうかを重視する。遠藤はドイツで1部残留をかけて命懸けで戦い抜いた経験を持っていた。
次にリーダーシップ。クロップは各国代表の主将クラスを好んで獲得してきた。サラー、ファンダイク、ロバートソン、ソボスライなどはわかりやすい例だ。リバプールではアカデミー出身の若い選手が増えてきているだけに、各ポジションでチームをまとめ上げられる人材が重要になる。
3つ目は身体能力の高さ。遠藤は上背こそないものの、プレミアリーグの強烈な当たりに対抗できるフィジカルを備えており、球際も強い。「スタミナモンスター」と呼ばれる運動量の豊富さについては、指摘するまでもない。
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photograph by Getty Images