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【独占インタビュー】「スタメンだろうがサブだろうが関係ない」遠藤航、リバプール2年目の“動じない”決意《開幕戦後に送られてきたメッセージとは?》
プロの世界は、激しい生存競争が当たり前。とはいえ、「サバイバル」という言葉がリバプール2年目の遠藤航に当てはまる事実が、改めてプレミアリーグ強豪の厳しさを物語る。
遠藤は、主軸となって移籍1年目を終えていた。極めて攻撃的なユルゲン・クロップ率いるチームで、新ボランチとしての適応期間は必要だった。だが、昨年12月上旬からはリーグ戦でもスタメンに定着。最終節までの24試合のうち、アジアカップと怪我で離脱した4試合を除く20試合でピッチに立ち、18試合に先発した。序盤戦からレギュラーだったカラバオカップでは、優勝に大きく貢献。延長を含む120分間の決勝では、途中で足首を痛めていながらも、キャプテンのフィルジル・ファンダイクと並ぶピッチ上のリーダーとして頼りにされ続けた。
ところが、昨季限りでの勇退が決まっていたクロップの後任が決まるや否や、遠藤の放出が噂され始める。まずは、新監督のアルネ・スロットが、古巣フェイエノールトからマッツ・ウィーファーを呼び寄せるとの噂。続いて、クラブが応じなかったマルセイユからのオファー。プレシーズンのアメリカ遠征から戻る頃には、レアル・ソシエダからのマルティン・スビメンディ獲得説が浮上した。
「気にしない男」は報道もどこ吹く風。
遠藤に直接話を聞く機会を得たのは、今季開幕前週。巷では、「9月にはリバプールにいない」との見方が強まっていた。しかし、自宅のあるマンチェスター郊外のホテルに現れた“渦中の人”は、いつものようにリラックスしていた。6人家族の主がハンドルを握る車は、8人乗りのミニバン。一昨季までのシュツットガルトでも「ほぼ選択肢なし」と言って笑っていたが、メルセデス・ベンツとはいえ、典型的なプレミア選手とは異なるイメージが微笑ましい。運転席から降りてきた遠藤に開幕間近のコンディションを尋ねると、「いいっすよ。今が100%っていうわけではないですけど、しっかり上げていきます」と語る表情も明るかった。
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